無線が届かない所で使われる漏えいケーブル
トンネル内や地下鉄内など、電波が届きにくい場所にある無線機に電波を届けたい時に利用されるのが漏えいケーブルで、電波が届きにくい建物の内部などに、漏えいケーブルを敷設し、送信と受信の無線機を両端につけて通信を行います。
他にも、災害時などに無線機による電波の送受信が困難な時に、ケーブルを敷くことで無線機なしで電波の送受信ができる漏えいケーブルは非常に役に立ちます。
また、電車や車両などに電波を届けたい時にも、この漏えいケーブルを用いることでスムーズに通信を行うことができます。
周波数によっても違いがありますが、漏えいケーブルにはいくつかの仕様があり、150MHz帯では15dB程度、400MHz帯では25dB程度、そして860MHz帯では40〜60dbの標準伝送損失があります。
この標準伝送損失に加えて標準結合損失もあり、この損失は漏えい同軸ケーブル内を流れる電波とケーブルから1.5メートル離れた場所にあるアンテナが受信する電力とのレベル差ではかることができるのですが、これが150MHz〜860MHz帯で60〜70dB程度あります。
漏えいケーブルでの電波の送信は、送信器から電波を効果的に放射させることによって行われており、この方法の他にも、地下の電線配管に電波を誘導させて放射をさせるような、中波の再送信方式も実用化されています。
移動体、トンネル内、災害時など無線機から無線機へと電波を飛ばすことが困難な地域では、このような漏えいケーブルを用いることで電波を利用することができます。
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無線メーカーの大手株式会社スタンダードSTANDARD(八重洲無線)の無線機や特定小電力トランシーバー(インカム)の価格。防水・堅牢な免許申請型のVXD450Uや登録局のVXD450R特定小電力無線機のFTH-307等様々取り扱います。取扱説明書・カタログもあります。防災やアウトドアでお役に立てる無線機です